自然暴露環境における塗膜の劣化の主な要因の一つが太陽光の照射です。促進耐候性試験は自然暴露を促進させるために強い強度の人工光源を用いて行われます。人工光源としては、紫外線蛍光ランプやサンシャインカーボンアーク灯等が用いられており、現在は太陽光のエネルギー波長分布に近いとされるキセノンアークランプを用いた促進耐候性試験が主に行われてます。
上塗の耐候性を評価するために屋外暴露試験と共に促進耐候性試験も用いられます。光沢保持率や色差が主な評価指標となります。耐候性の良いふっ素樹脂塗料は光沢を長期間保持し、一般的なフタル酸樹脂塗料は早期にツヤが低下し、光沢保持率は低くなります。
「クールダンⓇ」は一般財団法人 日本塗料検査協会の「促進耐候性」試験5,000時間において、「割れ、膨れ、剥がれ、および変色を認めない」との結果を得ています。
【促進耐候性試験条件】
・スペクトル分布:方法1
・放射照度:60W/m2(300-400nm)
・ブラックパネル温度:63土3℃
・試験片ぬれサイクル:サイクルA
試験方法は左記、JIS K 5600-7-7:2008塗料一般試験方法 ー第7部;塗膜の長期耐久性ー第7節:促進耐候性及び促進耐候性(キセノンランプ法)に準じ5000時間試験を行った。
試験時間:合計 5,000 時間(平成29年 日本塗料検査協会報告)
評価結果:割れ・膨れ・剥がれ・変色を認めない
換算基準(実務値):
1,000時間 ≒ 約3年相当(複合劣化を考慮した業界目安)
よって 5,000時間 ≒ 約15年以上の屋外耐候性に相当
一般財団法人日本塗料検査協会
高日射反射率塗料と補助金制度について
多くの自治体では、炭素排出量の削減を目的として、一定基準を満たす高日射反射率の遮熱塗料に対して補助金を交付しています。
一般的に高反射率を実現する塗料といえば「白色」ですが、住宅地においては太陽光の強い反射が眩しさを生み、近隣から敬遠されるケースが少なくありません。そのため、屋根の色はカラーベストやコロニアルに代表されるように、伝統的な黒や濃色系が主流となっています。
実際、補助金対象となる塗料も「屋根への塗布」を前提にしており、推奨色は白色よりもグレー系など抑えた色調ですが、濃色になるほど日射反射率は下がり、温度低減効果は限定的となります。
この課題に応えるのが「クールダンⓇ」です。
高日射反射率でありながら**断熱効果(高反射後さらに5℃以上の温度低下)**を兼ね備えており、白色以外の屋根色でも十分な効果を発揮できる点が評価されています。
「クールダンⓇ」の優位性
「クールダンⓇ」は従来の高反射率塗料と比べてもさらに高性能です。
ホワイト色の反射率:91.4%
(一般的な類似製品は80~88%台)
高価かつ高性能な二酸化チタン成分を採用
さらに、実際の需要が高いグレー系(N-77、N-60)の色についても、日本塗料検査協会による公的試験を実施。
N70-A(明るめグレー):73.6%(基準70%以上をクリア)
N60-A(やや濃いめグレー):64.2%(基準60%以上をクリア)
多くの自治体が「近赤外領域(780〜2500nm)」での日射反射率を基準としており、クールダンⓇは十分に適合することが確認されています。
補足効果と魅力
「クールダンⓇ」は単に近赤外域の熱を反射するだけでなく、その前後の波長域に含まれる熱エネルギーまでも遮断する性能を備えています。そのため、補助金要件を満たすだけでなく、実際の温度低下・省エネ効果に直結する実用性を持つ塗料として高く評価されています。
著作者:株式会社PJT 更新日 2025年8月10日